回転は必ず起こるのだが

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ゴルフスイングでは必ず回転が起こります。

体重移動型でも回転型でも同じです。回転は必ず起こるのです。ゴルフのスイングには絶対必要であるのに、私が回転回転と言わないのは、回転と言った途端、Aの線を意識して回転しようと始めるからです

このイラストは骨盤を前からみたものですが、回転は背骨を軸にと思っている人が多いです。そうなると足を踏ん張って動かさないようにして骨盤に繫がっている背骨を回転させようとする。

その時に左右の股関節を使って上手く回ればいいのですが、教えによっては上下の捻転差があったほうがいいということから、骨盤を止めて上半身だけをねじろうとする人がいます。それをまにうけてやると腰を痛めます。腰椎の5番目や4番目3番目はほとんど回転しません。それを無理やりやろうとすると痛めるのは火を見るより明らかです。

胸のあたりの背骨である胸椎はそれぞれが少し回るので捻転できますが、それでも1個が5度程度しか曲がらないのでそこを回そうとすると無理がでます。

足の裏にはスパイクがついています。地面を掴み靴が動かないようにしています。靴が動かないので、足の裏を回転させるわけにはいきません。足の裏は動かないということです。

では次に回せるのはどこだとあげていきましょう。足首はどうでしょうか足首は回旋しません。回内とか回外はしますが回旋はしないので足首は回らない。次の関節は膝です。

膝はどうでしょうか。膝は屈曲位で30度ほど内旋しますなので膝は少し回転します。ただ伸展時はあまり回旋しないのでほぼ回転の助けにならないだろうとします。

では次に股関節。

はい、ここです。ここの関節は臼状と球みたいな骨頭の組み合わせでできています。なので思い切り回旋します。基準では外にも内にも45度くらいは回旋するだろうとなっています。そうです、ゴルフの回転運動を支える最大の場所は股関節です。

イラストのBの場所を中心にして骨盤が右回転するのですね。右足にしっかりのってから、踏み込んでからその上で骨盤が股関節を軸に回転するのですね。このイメージを持っている人はいったいどれくらいいるでしょうか。

正面を向いて、背骨を軸に回転しようとしても、結果的に腰椎はそれほど回転しないので、結局骨盤は股関節で回るのですが、右の股関節で回ってはいるものの、右のお尻も回転してしまいます。軸が背骨と考えているのでそこを中心に骨盤が回るのです。

Aが中心だと右の腸骨が後ろにさがり、左の腸骨が前にでます。

Bを中心にすると左の腸骨の位置はかわらず、左の腸骨が前にでるイメージです。感覚は全然ちがいます。骨盤が45度回旋した時、前者は重心が中心ですが、後者はかなり右にのっています。

右に乗ったのを左に移して、今度は左の股関節で回転していくってのが体重移動型、操然流のスイングです。スイングのベースでマストですね。ご理解いただければ幸いです