おいおい、ちょっと待ってくれよ。ダスティン・ジョンソンのグリップってスクエアやないか。
彼のスイングを動画で見て驚いた。どの雑誌を見ても彼はシャットフェースでフェース面がずっと向いている状態で振っている。最近のドライバーは重心距離が長くなったのでフェースを一旦開くと戻せなくなるから開かないのだと書いていた。とんでもなかった。
彼はしっかり開いてあげている。この動画をみていただきたい。彼はバックスイングにはいるさい、きっかけとしてフォーワードスイングをしている。グリップを前方に押し出し、それをきっかけにしているのだ。その時に手袋のマークが正面を向く。これすなわち手の甲がこちらに向くってことだから、スクエアグリップの彼の甲は90度近く後ろに回っていることになる。これってローテーションでしょ。
いやいやちょっとまって、彼のフェースってトップで空を向いているよ、それってクローズってことだよね。そうです、その通りです。でもそれは手首が手のひら側に折れているからですよ。もしここで手首が折れていなかったら、手首を伸ばしたら、フェース面は正面を向き、それって思い切り開いていることを表します。
そうなんです。
彼のフェースがクローズなのは手首を折っているからです。決してずっとフェースがクローズで球をみているからではありません。重心距離が長いドライバーが出始めた頃、フックグリップでフェースローテーションをしないスイングが流行っていましたし、それを推奨する流れもありました。今もあります。
それってでも自然ではないし、フェースの開閉を使わないから飛ばない。ダスティン・ジョンソンと同じようにトップで手のひら側に手首を折るジョンラームも思い切りローテーションしている。
ここで私はひとつの仮説を立てる
フェースを開いて、思い切り閉じていって打ちたいからスクエアグリップにしているのではないか。フックグリップで万が一帰り過ぎたらとんでもないフックがでる。しかもトップで手首を手のひら側に折っていてフェースがクローズなのでとんでもないことになる。だからスクエアなのかと。
間違いなく言えるのは、アマチュアは積極的にヘッドを開閉したほうが飛ぶ。当たった瞬間にフェースは開こうとするので、これに負けじと閉じていく動きは悪いものではない。開いたフェースを戻すのが遅くなったら右にプッシュするが、軌道が正しければスライスすることはないので、右ラフにとまるし、グリーンを右に外す程度。上手く捕まれば、つかまった軽いドローでフェアウェイを捉えることができる。
トップで手首を折るのはまた違う話になってくるのでまた書くが、ダスティン・ジョンソンのフェースがずっと球を見ているのはちと違う。
クラブの特性を考えたら開いて閉じるのは極めてまっとうなうごきとなる、知っておいて損はない